世界大百科事典(旧版)内のしめ売りの言及
【株仲間】より
…1657年(明暦3)に江戸で大火があった後,幕府は職人の賃金を公定するなどの措置をとったが,さらに小売商,問屋,職人の仲間に対して触(ふれ)を発している。それによると,商人仲間が新規加入者に多額の出費を求めたり,仲間の申合せで〈しめ売り〉と呼ばれるような,販売制限行為をすること,あるいは町内の空店を借りる者に対して仲間が干渉することなどを禁じ,さらに職人仲間が会所を定めて寄合を開き,高い手間賃を申し合わせることに対して警告を発している。94年(元禄7)には,大坂からの下り商品を扱う江戸の問屋仲間の連合組織である十組(とくみ)問屋仲間が成立し,大坂と江戸を結ぶ海運に関して大きな発言権を持つようになった。…
※「しめ売り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」