世界大百科事典(旧版)内のシャイヨー国立劇場の言及
【ビテーズ】より
…ロシア生れの名女優タニア・バラショワの塾で演技を学び,マルセイユの〈日常劇団〉(1962‐63),カーンの文化会館付属劇団(1964‐67)に俳優として参加するかたわら,小説家・詩人のL.アラゴンの秘書(1960‐62)も務めた。1972年以後はパリ郊外イブリのカルティエ劇場,81年以後はシャイヨー国立劇場の支配人として,古典劇(ラシーヌ,モリエール),現代古典(B.ブレヒト,P.クローデル),フランス現代作家(グザビエ・ポムレ,ルネ・カリスキー)など幅広いレパートリーを上演している。彼の演出は,何よりも台本の解釈と俳優の演技を根幹に据え,装置や照明などは二義的に扱う点でジャンセニスト的禁欲さに貫かれており,どの舞台もつねに独自の視点から新しい読解が行われる。…
※「シャイヨー国立劇場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」