世界大百科事典(旧版)内のシャンモールの言及
【ディジョン】より
…優美な装飾性と写実性を交えた国際ゴシック様式を代表する芸術家が輩出したが,14世紀末にネーデルラント出身の彫刻家C.スリューテルがブルゴーニュ公に仕え,力強い造形性とあふれる生命感により,この流行様式を凌駕(りようが)する造形を生みだした。彼は1389年に同市のアトリエの長となり,フィリップ2世により歴代君主の廟墓として郊外のシャンモールChampmolに建立されたカルトゥジア会修道院の扉口,同中庭にある〈モーセの井戸〉(1405)などの彫刻を製作した。スリューテルの,哀悼者の列を配した石棺彫刻は,現在市立美術館に保管されている。…
※「シャンモール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」