シュロガヤツリ(読み)しゅろがやつり

世界大百科事典(旧版)内のシュロガヤツリの言及

【カヤツリグサ】より

…カヤツリグサやクグガヤツリの全草に一種の芳香があるが,この精油を多く蓄積する種類はハマスゲ(イラスト)のように薬用植物となる。パピルスやシュロガヤツリのように,大型の熱帯種には散形花序が大きく美しい種類があるので,温室内の観賞植物として栽培されるものもある。カヤツリという名がついていてもクロタマガヤツリ,ヒンジガヤツリ,アゼガヤツリ等は別の属に入れられる。…

【パピルス】より

…エジプトは,国の大部分が砂漠で木に乏しいため,パピルスの茎は紙作り以外に,繊維から布地を作ったり,また茎をたくさん束ねて,ちょうどチチカカ湖のトトラ・ボートのような小舟を作った。 パピルスは美しい姿をしているため,それに類似した形のシュロガヤツリC.alternifolius L.(カラカサガヤツリ),C.diffusus Vahlや,より小型のカヤツリグサ類のオオミズハナビC.pulcher Poir.,ヒメカミガヤツリC.prolifer Lam.などは,園芸家のいわゆるシペラス類として,温室内の観賞植物になっている。第2次大戦後,沖縄に帰化したメリケンガヤツリC.evagrostis Vahlは熱帯アメリカ産のパピルスに似た大型カヤツリグサである。…

※「シュロガヤツリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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