シュー,F.L.K.(読み)しゅー

世界大百科事典(旧版)内のシュー,F.L.K.の言及

【家】より

…しかし,日本の社会結合原理は強かった。中国系アメリカ人の人類学者シューF.L.K.Hsu(1909‐ )はそれを〈縁約の原理〉とよぶ。契約性と血縁性をもつからである。…

【社交】より

… このように社交によって社会が成り立ち,それを求める欲求はだれにでもあるのである。この点に関して心理人類学者のF.L.K.シュー(許烺光)は,社交を,地位・安全と並ぶ人間の基礎的な社会的欲求だとする。彼によれば,地位statusは,自分の所属する集団での評価のあらわれであって,仲間うちでどの程度重要視されているかを示す尺度である。…

【日本社会論】より

…しかしそこでは,〈家〉自体がかなりの団体的自立性をもつ組織体であること,ならびにそれの近代化に対する意義が見過ごされている。この点に配慮したうえで,〈家〉の主たる人間関係をベースにして日本の〈原組織〉の編成過程を眺め,そこでの運用原理を明らかにしたのが,中国生れの心理人類学者であるシューF.L.K.Hsu(許烺光)であった。家族制度
[イエモトと〈縁約原理〉]
 シューによれば,日本に限らず,どの社会でも,親族体系(とくに核家族構造)における中心的な人間関係とその属性によって,当該社会の〈原組織〉が決定される。…

※「シュー,F.L.K.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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