世界大百科事典(旧版)内のシリアツブリボラの言及
【貝】より
…コヤスガイ(ハチジョウダカラガイ)を妊婦が握っていると安産するといわれるのも,コヤスガイの殻口が女性の陰部に似ていることからの連想と思われる。
[染料]
地中海沿岸のフェニキアでは前10世紀ころからシリアツブリボラやツロツブリボラの鰓下腺(さいかせん)から紫色の染料をとっていた。1万個の貝からわずかに1.5gの染料がとれ,1万7000個でやっとふつうのメルトン洋服地1着分の染料を得たという。…
【ツロツブリボラ】より
…肉食性で動物の死肉などを食べる。古代フェニキア,エジプトなどではシリアツブリボラBolinus brandaris(英名purple dye murex。殻の高さ7cm,径4cm)とともに採取して,軟体の鰓下腺(さいかせん)から紫の染料を得た。…
※「シリアツブリボラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」