世界大百科事典(旧版)内のシリンダーカバーの言及
【シリンダー】より
…また,こうした構造物にじかに加工してピストンの案内しゅう動面を構成したのでは剛性や耐久性が不足する場合,シリンダーライナーという比較的薄肉の円筒を挿入して,その内面をしゅう動面とすることが多い。シリンダーの一端はピストン頂部とで燃焼室を形づくるが,主として製作の便宜からこの部分を別部品として,シリンダーにふたをした形にするのがふつうで,これをシリンダーカバー,あるいはシリンダーヘッドと呼ぶ。シリンダーに求められるのは,何よりも案内しゅう動面としての機能を維持することであり,その円筒形状の精度が高く,変形が少ないように設計,加工に特別な注意が必要であるほか,その摩耗,潤滑油の消費の観点からも,材料,加工,潤滑,冷却の各面に慎重な配慮が求められる。…
※「シリンダーカバー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」