シングル8(読み)しんぐるえいと

世界大百科事典(旧版)内のシングル8の言及

【小型映画】より

… 〈小型映画〉としてのフィルムサイズは,28ミリ,20ミリ(パテースコープ,1912)の時代から世界各国で30種類以上も現れては消えるという試行錯誤が繰り返され,日本では現在16ミリ映画と8ミリ映画が定着している。これはアメリカのコダック社の規格がフランスのパテー社をしのいで世界の小型映画市場を掌握した結果であり,一方,業界の規格統一の動きの中で65年富士写真フイルムが〈シングル8〉システム(コダック社のスーパー8システムとフィルムのサイズは同じだが,いくつかの特性が加わり,より初心者向けで,より安価であった)を開発し世界市場進出を果たしたことは,日本国内により広範なアマチュア映画作家を開拓するきっかけになった。 1923年,コダック社がエジソンと組んで16ミリフイルムを実用化し,アメリカの若い母親たちが,遊んでいるわが子を手回しで撮影したのが〈家庭映画〉(ホームムービー)の始まりであったとすれば,このようなホーム(家庭)をターゲットとしたコダック社の企業ポリシーが,より小型でより安価な機材とフィルム(8ミリ)を開発し,アマチュアの支持を勝ち得たのは当然のなりゆきであった。…

※「シングル8」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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