シンダーハネス(読み)しんだーはねす

世界大百科事典(旧版)内のシンダーハネスの言及

【盗賊】より

…18世紀に入ると,大都市では押込み強盗,家僕の窃盗,すりなどの盗みの行為が圧倒的に多くなり,例えば革命前夜のパリでは犯罪件数の90%に近い割合を示して,現代社会にきわめて類似した犯罪構造をはらんでいた。こうしたなかで,18世紀のイギリス,フランス,ドイツではディック・ターピンDick Turpin(本名Richard Turpin,1706‐39),カルトゥーシュCartouche(本名ドミニクLouis Dominique,1693‐1721),シンダーハネスSchinderhannes(本名ビュックラーJohann Bückler,1783‐1803)らの強盗が理想化されて,中世イングランドの義賊ロビン・フッドにも似たイメージが民衆世界にわきあがるが,彼らは本質的には盗賊のやからにすぎなかった。現代はまことに窃盗の時代にあたるが,フランス現行刑法典第382条には〈盗罪を犯すに当たり暴行を加え,その結果,人を傷害し,または打撲傷を負わせたときは,この状況は無期懲役の言渡しをするに足る〉の条文があり,暴力を伴った盗みの行為に対する厳しい制裁は,古代ローマ以来一貫している。…

※「シンダーハネス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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