ジャスパー・ウェア(読み)じゃすぱーうぇあ

世界大百科事典(旧版)内のジャスパー・ウェアの言及

【ウェッジウッド】より

…彼はまた,みずからの工房に機械と動力を採り入れ,それまでの家内工業的な窯業を組織だった大工場に変え,安価な日常品を多量に内外の市場に送り込むなど,近代的タイプの実業家でもあった。また彼は5年の歳月を費やして,90年〈ポートランド・バーズ〉と呼ばれる古代カメオ・グラスの名器を陶器で再現,無釉のブラック・バザルト陶器や古典的なモティーフの浮彫をカメオ風に装飾したジャスパー・ウェアを製作して古典的な美の再現に努めた。【前田 正明】。…

【陶磁器】より

…しかしイギリスは中世以来中部のスタッフォードを中心に窯業が盛んで,17世紀のトフト一家のスリップウェア,アストベリーJohn Astbury(1686‐1743)の白色炻器など独自のやきものが生産されていた。しかもウェッジウッドが1760年代以降土地の陶器を改良したクリーム色陶器,黒色の艶のあるバザルト・ウェア,カメオ風のジャスパー・ウェアを創出し,加えて彼は器の形成に動力を用い,絵付に転写法を採用するなど産業革命を先取りし,近代化を推し進め,大量生産によって安価な陶器を市場に送ることに成功した。
[ヨーロッパの磁器]
 16世紀後半,ポルトガル,スペインの極東進出に続いて,17世紀初めオランダは東インド会社を設立し,さまざまの東洋の文物をヨーロッパに運んだ。…

※「ジャスパー・ウェア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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