世界大百科事典(旧版)内の《ジャータカマーラー》の言及
【ジャータカ】より
… 現存するジャータカおよび仏教説話は前述のパーリ語文献のほかに,サンスクリット,中国語,チベット語,ソグド語などの文献中にも見いだされる。パーリ語文献では,前述のジャータカ以外にも,韻律詩で過去世を語る《チャリヤーピタカCaryāpiṭaka(所行蔵経)》や,釈尊とそれ以前の諸仏との関係を説く《ブッダバンサBuddhavaṃsa(仏種姓経)》などがあり,サンスクリット文献の中では《ジャータカマーラーJātakamālā》や《ディビヤーバダーナDivyāvadāna》が有名である。また,漢訳には,《六度集経(ろくどじつきよう)》《生経(しようきよう)》など原典の散逸したものも多く現存している。…
【仏教文学】より
…11世紀のクシェーメーンドラの《アバダーナ・カルパラター》もまたこの中に入る。なお,ジャータカを美しいカービヤ調の文学作品にまで高めたアーリヤシューラの《ジャータカマーラー》も4世紀のサンスクリット仏教文学作品として忘れてはならないものである。【田中 教照】
[中国]
仏教がインドで芸術とのかかわりをもつようになったのは,紀元前後に起こった大乗仏教に始まる。…
※「《ジャータカマーラー》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」