世界大百科事典(旧版)内のジュクン王国の言及
【王】より
… 同じことは即位式にも現れる。西アフリカのイフェ王国やジュクン王国では,即位式に際して,新王は先王の内臓の一部を食べる。この行為は内臓に祖先の力が宿るという考え方に基づいており,この〈食人〉を通して,祖先の力が先王から新王へと,宿る身体を換えるのである。…
【支配】より
…また即位式において先王の身体の一部を食する行為が,とくに西アフリカの王国で顕著に見られる。ジュクン王国やヨルバ諸王国では先王の内臓の一部が食されるが,それはこのなかに国の創始者である初代王の霊魂が宿っていると考えられ,それを食べることによって,新王もまたその霊魂をみずからの身体に宿したと考えられるからである。これは,現在の王が直接その力をもって支配するのではなく,初代王の霊魂こそが支配者なのだという考え方である。…
※「ジュクン王国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」