世界大百科事典(旧版)内のジョフロア伯の言及
【エニシダ(金雀枝)】より
…【大橋 広好】
[伝説]
エニシダはラテン語でゲニスタgenistaと呼ばれる。アンジュー公国のジョフロア伯がこれを兜に挿して戦った故事から,プランタジネット朝(Plantagenets,〈エニシダの木〉の意)の名が生まれたといわれる。同公国に関係した伝説では,ほかにフルク王子の物語があるが,これは,兄を殺して王位に就いた王子が良心の呵責(かしやく)に耐えかねエルサレムへ巡礼し,毎晩エニシダでみずからをむち打ったという話である。…
※「ジョフロア伯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」