世界大百科事典(旧版)内のスカラボイドの言及
【印章】より
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【ギリシア・ローマ】
有史時代のギリシア・ローマの世界には,エジプトからスカラベの形式が輸入されていたが,エトルリア人を除けば,あまりこれを好まなかった。前5世紀のギリシアでは,背面がただ丸くなっているだけで甲虫の細部が刻まれていないスカラボイドが普及し,神像などのおごそかなモティーフが採用された。しかし,その後の時代の遺物は少なくなり,題材にもアフロディテやエロスなどの感覚的なものが選ばれた。…
※「スカラボイド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」