世界大百科事典(旧版)内のすき油の言及
【髪油】より
…江戸時代初期から,はじめは髭用に調合した練油に,さらに丁子(ちようじ),白檀(びやくだん),竜脳(りゆうのう),麝香(じやこう)などの香料を配合したものを伽羅之油と名づけ,市販した。鬢付油,すき油として男女ともに使われたが,これが江戸時代の髪形を多様化したひとつの理由ともいえる。水油にはツバキ油,クルミ油,ナタネ油,サザンカ油,ゴマ油などの不乾性ないし半乾性植物油で,酸価の低いものが使われていた。…
※「すき油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」