世界大百科事典(旧版)内のスタンツィオーネ,M.の言及
【ナポリ派】より
…1607年および10年にカラバッジョが滞在したことが,当地の芸術家にとって大きな刺激となり,彼の影響下に,カラッチョロGiovanni Battista Caracciolo(通称バッティステロBattistello。1570ころ‐1637),スタンツィオーネMassimo Stanzione(1585‐1656)などの深刻でリアリスティックな宗教画家が出た。とくにこの地はスペイン的な熱狂的信仰の地であったが,16年以降この地に住んだスペイン画家リベラは,カラバッジョ風でもあり,スペイン風でもある真摯な宗教表現を完成して,ナポリ派およびスペイン本国に大きな影響を及ぼした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」