世界大百科事典(旧版)内のスマールタの言及
【不二一元論派】より
…今一つは10世紀ころバーチャスパティミシュラがシャンカラの《ブラフマ・スートラ注解》に対して書いた復注《バーマティー》に基づいたバーマティー派である。伝説によれば,シャンカラは生存中に四つの僧院(マタmaṭha)を建立したといわれるが,それらの僧院を中心にして,今日もなお,シャンカラの思想的伝統は断絶することなく受け継がれ,シャンカラを奉ずるこれらの人々はスマールタSmārtaと呼ばれ,ヒンドゥー教の一派であるスマールタ派を形成している。とくにシュリンゲーリの僧院は,総本山として南インド,とくにカルナータカ州を中心に有力である。…
※「スマールタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」