世界大百科事典(旧版)内のすわり地蔵の言及
【昴】より
…東国にて九ようの星と云,江戸にては,むつら星と云〉とある。現在でも,すばる,すまるの名は,関西,中国,四国,九州一円に行われているが,原意は江戸以前すでに忘失されたため,なまって〈すわり星〉〈すわり〉〈つばる〉や,〈すまり〉〈すもり〉などとなり,多くは寒夜の空にすくんでいるように見えるための名として,熊本地方には〈すわり地蔵〉の名もある。すばるが農耕の星として重んじられたことは,古代の中国やギリシア,現在の南方の島々でもすべてそうで,日本もその例外ではなかった。…
※「すわり地蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」