世界大百科事典(旧版)内のスーリーの言及
【百科事典】より
…その知識は単に書記学の範囲にとどまらず,地誌,行政,自然科学,歴史にまで及んでいることが特徴であろう。書記の手引書としては,アッバース朝時代にスーリーal‐Ṣūlī(?‐947)が著した《書記の教養Adab al‐kuttāb》があり,地誌と歴史の総合も,部分的にではあるが,すでにマスウーディーの《黄金の牧場と宝石の鉱山》によってなされている。しかしスーリーの書は小冊子の入門書であり,マスウーディーの著作もさまざまな情報が収められてはいるが本質的には地理書と歴史書を要約してつなぎ合わせたものにとどまっている。…
※「スーリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」