世界大百科事典(旧版)内のセファールの言及
【サハラ砂漠】より
…女性は横向きで,しばしば臍が誇張して表され,小さな円錐形の乳房が1ヵ所に並べて描かれる。末期に,巨大な人物像が現れ,赤い輪郭線の内側に白色を平塗りしたもので,セファールSefarには高さ8mの作例がある。これらの人物のなかに両手を上に伸ばしたり,両手を合わせて祈るようなポーズの人がおり,なんらかの宗教的意味がこめられていると思われる。…
【タッシリ・ナジェール】より
…現在は完全に乾ききった険しい山塊で,数万点の先史時代の岩面画が遺存する。おもな遺跡はセファールSefar,タン・ズマイタクTan Zoumaïtak,ティン・アボテカTin Abotéka,タムリットTamrit,ウエッド・ジェラートOued Djérat,ジャバレンJabbaren,イン・アウアンラートIn Aouanrhatなどである。1909年にフランスのコルティエC.Cortier大尉によってウエッド・アズフ・メレンOued Asouf Mellenで最初の発見がなされ,その後33年にフランスのブルナンM.Brenans中尉が,56年にロートH.Lhoteが重要な発見をおこなった。…
【ロート】より
…北アフリカ,とくにサハラ砂漠地域を専門とし,1929年以降延べ10万kmを踏査し,タッシリ・ナジェール,ホガールHoggar,アドラール・デジフォラスなどで多くの遺跡を発見した。とくにタッシリ・ナジェールのセファールSefarにおける膨大な岩面画の発見が注目される。主著《タッシリ岩面画の発見》(1958)。…
※「セファール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」