セマング族(読み)せまんぐぞく

世界大百科事典(旧版)内のセマング族の言及

【氏族制度】より

… たとえば,アンダマン諸島民は,平均30~50人の,相互に血縁関係にある男女老幼の,地縁的共同体を最大の単位集団としているけれども,この集団は婚姻関係の規制にはなんの関係もなく,ただ兄弟と姉妹,伯叔父母と甥・姪間の近親婚をタブーとしているにすぎない。またマレー半島の熱帯密林に採取狩猟の生活を送るセマング族やサカイ(セノイ)族などは,夫婦と子どもとからなる単独の1家族,もしくは血縁関係にある数家族が,一つの経済的・社会的単位をなして,一定地域内を移動して歩く。後者の場合は,結婚した幾人かの息子がその父親のキャンプに屋根だけを別にしてとどまるところから生じた,一種の父系的大家族であって,その大きさは10人ないし20人余りくらいを常とする。…

※「セマング族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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