世界大百科事典(旧版)内のせり売りの言及
【せり(糶∥競り)】より
…1人の売手に対し2人以上の買手が相互に値段を競い合い,最も高値を付けた買手に売ることを〈せり売り〉といい,卸売市場での生鮮食料品の標準的な売買仕法である。せり売りには買手が値をせり上げていく〈せり上げ〉と,売手が値をせり下げていく〈せり下げ〉があるが,せり下げはオランダ,ベルギーなど一部で行われたところから,別名オランダぜりDutch auctionと呼ばれるように,特殊な物品,特殊なケースに限られる(街頭のバナナ売りなど)。…
【入札】より
…契約の内容について多数人を競争させ,そのうち契約主体にとって最も有利な内容を提供する者との間に契約を締結する契約方式を競争契約というが,この競争契約の際競争に参加する者に文書によって契約の内容を表示させることを入札という。競争契約の方法として,ほかに,口頭によって競争するせり売りがあるが,入札はせり売りと異なり,競争者はお互いに他の者の表示する内容を知ることができない。したがって,競争者が慎重に契約の内容を定めることができる点で,巨額の取引等に適した方法であるとされている。…
※「せり売り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」