世界大百科事典(旧版)内のソシンランの言及
【カンラン(寒蘭)】より
…また,カンランとシュンランの自然雑種と推定されるハルカンランC.×nishiuchiana Makinoが高知県から知られている。中国大陸南部に分布するスルガランやヘツカランC.dayanum Reichb.fil.var.austro‐japonicum Tuyamaの類似種もソシンラン(素心蘭)などの名のもとに日本に導入され,珍重されている。【井上 健】【黒崎 陽人】。…
【ラン(蘭)】より
…そのため,文人趣味の極致をあらわすものとして,花や葉のもつ独特の姿態が,古くから文人や芸術家や一部の有識者に珍重されてきた。東洋ランを楽しみの伴侶として栽培するようになったのは,日本では鎌倉から室町時代にかけて,中国との往来がはげしくなったころからといわれ,ホウサイランやソシンラン(素心蘭)などが,僧侶や貿易商などによって少しずつ輸入され,気品のある花と香りが観賞されてきた。その後,江戸時代を機に,中国産のランに加えて,日本産のシュンランやカンラン,フウラン,セッコクなどの葉芸もの(縞,中斑,虎,中透,蛇皮など)に目が向けられ,それがエスカレートして,享保から天明にかけて大名から豪商,はては大衆の数寄者にいたるまで東洋ランを培養する気風が流行し,数々の出版物も出された。…
※「ソシンラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」