世界大百科事典(旧版)内のソーレー帯の言及
【ポルフィリン】より
…カルボキシル基の多いものは親水性が強い。ポルフィリンは一般に赤色を呈し,有機溶媒中で可視部に4本,ソーレー帯Soret band(400nm付近)と呼ばれる部域に1本の吸収極大を有し,また蛍光も呈する。 各種生物におけるポルフィリン核の生合成は,まずグリシンとスクシニルコエンザイムA(スクシニルCoA)からのミトコンドリア内のALAシンターゼによる5‐アミノレブリン酸(ALA)の合成に始まり,次にPBGシンターゼ(ALAデヒドラターゼ)の作用でポルホビリノーゲン(PBG)を生じ,次いで4分子のPBGの縮合によって最初のテトラピロールであるウロポルフィリノーゲンIII型が生成する。…
※「ソーレー帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」