タイプ孔版(読み)たいぷこうはん

世界大百科事典(旧版)内のタイプ孔版の言及

【印刷】より

写真植字機
[簡易印刷と特殊印刷]
 素人でも手軽にできる簡単な印刷法を普通の印刷法と区別して簡易印刷または軽印刷というが,はっきりした区別はない。かつて多用された謄写版(孔版)印刷のほか,こんにゃく版,ゼラチン版などがこれに該当し,そして謄写版印刷から発達して,タイプ孔版,タイプオフセット,写真植字オフセットなどの製版印刷法を利用,需要者の注文を迅速にこなす印刷業者を軽印刷業と呼ぶようになった。この軽印刷の用途は,各種の事務用印刷物,講演予稿,テキスト,議事録など,品質はともかく,文字を主とする黒1色のパンフレット類が多い。…

【孔版】より

…古くから利用されている謄写版のように,蠟紙に細かい孔をあけ,枠に固定してインキローラーをころがせば,インキは孔を通り抜けて蠟紙に密着させておいた紙に模様や字を印刷することができる。謄写版において蠟紙に孔をあける方法としては,やすりと鉄筆を使う手書きに始まり,次いでタイプ孔版になり,蠟紙に強くタイプを打って孔をあける方法が利用されたが,やがて写真製版による孔版が盛んとなり,それもしだいにオフセット印刷におきかえられつつある。孔版のもう一つの種類としてシルクスクリーン印刷がある。…

※「タイプ孔版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android