世界大百科事典(旧版)内のタスニーフの言及
【アーレフ・カズビーニー】より
…現代イランの革命詩人。イランの民族解放をテーマに,タスニーフとよばれる演歌調で作詩作曲して非常な人気を集めた。イラン立憲革命期には,〈解放のメッセージ〉〈万歳〉などの詩が愛唱された。…
【イラン音楽】より
…アーバーズと呼ばれる歌唱様式によって,このダストガー音楽は体現されるが,アーバーズの主要部分は,むしろ拍節のない,伸縮自在のリズムにより,半ば即興的に演奏される。拍節の明確な歌はタスニーフとかザルビーと呼ばれ,あらかじめ作曲された軽い付随的な部分を成す。アーバーズの伴奏に用いられる楽器は,タール,セタール,サントゥール,カマーンチェのような弦楽器やネイと呼ばれる管楽器,そしてトンバク(ザルブ)と呼ばれる太鼓で,旋律楽器は歌の旋律を不即不離の関係で追う。…
※「タスニーフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」