世界大百科事典(旧版)内のたのみの節供の言及
【憑】より
…陰暦8月1日をいい,その日に行われる祝いの行事をも意味する。たのみの節供,転じてたのむの節供ともいう。このころは田実(たのみ)すなわち秋の実りの季節であって,農村では穂出しの祈願や刈初めの神事が行われる。…
【中元】より
…こうした贈答が定着し始めたのは,一説には明治30年代といわれ,大売出しを催す百貨店等の商業主義も深く影響している。以後たのみの節供とも呼ばれ平素の恩顧に感謝する八朔の贈答も同じ意義をもつため廃れ,同様に暑中見舞も贈物を欠き書状のみで済ますようになった。贈物【岩本 通弥】。…
【ハッサク(八朔)】より
…ブンタン類縁のかんきつ類で,和名は陰暦8月1日(八朔)ごろから食べられることにちなむといわれるが,秋ではまだ食味不良。常緑高木となり樹勢は強い。樹体の耐寒性もかなり強く,栽培は容易。花は総状花序を成し,白色5弁。5月に咲く。自家不和合性が強い。単為結果もするが,授粉樹があるほうがよい。果実は橙黄色,扁球形で約350g。果肉はやや硬い。種子数約30粒。白色単胚。変異系統として,果皮の紅が濃い紅八朔,色着きと味が早生化した早生八朔がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」