世界大百科事典(旧版)内のタミル地方の言及
【タミル・ナードゥ[州]】より
…セーラム周辺は鉄鉱石,マグネサイト,ボーキサイトの埋蔵で知られる。 タミル地方は前3世紀のアショーカ王時代に北方のチョーラ,南方のパーンディヤなどのドラビダ系王国の存在が知られている。ポンディシェリー南のアリカメドゥなどの遺跡の発見により,前1世紀~後2世紀の間にローマ帝国と交易が行われていたことが明らかになっている。…
【デカン高原】より
…デカン地方でもアーリヤ系の言語を話すマハーラーシュトラ州やオリッサ州の存在は,アーリヤ人の南下がこの障壁によって阻止され海岸線を迂回した事実を示している。デカン高原ではクリシュナー川とトゥンガバドラー川が北部のデカン地方(狭義)と南部のタミル地方を分かつ地理的・文化的・政治的境界をなし,とりわけタミル地方は北インドやデカン地方を支配した政治権力の支配が及ぶことが少なく,ドラビダ系の独自の文化をはぐくんできた。 マウリヤ朝の南インド征服は,アーリヤ文化や中央の高い生産力の地方への伝播と文化的落差の縮小,サータバーハナ朝の台頭など社会的・歴史的発展を急速に促進した。…
※「タミル地方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」