世界大百科事典(旧版)内のターボコンパウンド機関の言及
【排気タービン】より
…排気ターボ過給の適用によって,ディーゼルエンジンでは100%以上の出力増大と10%以上の燃料消費低減が達成されているが,ガソリンエンジンなどの火花点火機関では,ノッキングのため高度の過給はレース用機関に限られる。排気タービンの出力を,減速機を介して機関のクランク軸に戻し,出力増大,燃費低減を図る方式はターボコンパウンド機関と呼ばれ,かつて一部の航空機で実用化された。この方式のむずかしさは,超高速回転のタービンと比較的低速回転のクランク軸を,高効率でしかもむりなく連結する減速装置と流体継手の設計にある。…
※「ターボコンパウンド機関」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」