世界大百科事典(旧版)内のチエナマイシンの言及
【ペニシリン】より
…
[その他]
放線菌から得られたセファマイシンは分解酵素に抵抗性である。側鎖だけでなく基本骨格までが変化したチエナマイシン,クラブラン酸なども得られ,さらには,それ自身は抗菌活性がなく分解酵素に結合して失活させる作用をもつものも得られ,併用剤として用いられる。(図3)
[作用機序,副作用]
β‐ラクタム抗生物質は,細菌の細胞壁の合成を阻害して菌を殺すので,細胞壁をもたないヒトなどの細胞には作用せず,したがって毒性はきわめて少なく,すぐれた治療薬である。…
※「チエナマイシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」