世界大百科事典(旧版)内のチェントロの言及
【ネオレアリズモ】より
…ニーノ・マルトリオ監督《闇に落ちた人々》(1914)とグスタボ・セレナ監督《アッスンタ・スピーナ》(1915)がその流れの代表作で,イタリアの映画作家でこの2作品の洗礼を受けなかった者はいないといわれる。この2作品はイタリアの国立映画学校である〈映画実験センターCentro Sperimentare di Cinematografia〉(通称〈チェントロCentro〉)のすぐれた教材となり,ここに〈ネオレアリズモ〉の根があるということもできる。ファシスト政権下でイタリア映画そのものが衰退した時代にも,この流れはアレッサンドロ・ブラゼッティ監督《1860年》(1933)やマリオ・カメリーニ監督《殿方は噓つき》(1932)に引き継がれていく。…
※「チェントロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」