世界大百科事典(旧版)内のチュリゲラ,J.B.の言及
【サラマンカ】より
…交差部採光塔はサモラの大聖堂に類似する。新大聖堂は後期ゴシック様式で1513年に着工され,ルネサンスやバロック様式を加え,交差部採光塔は1705年ホセ・チュリゲラ(チュリゲレスコ)により完成。新旧大聖堂によって,スペインの,中世から近世にかけての建築様式の移り変りが見渡せる。…
【スペイン美術】より
…バロック(17~18世紀)も,構造や内部空間のバロック化よりも装飾に重点が置かれたところにスペインの特徴がある。スペイン・バロック建築を代表するのが,もともとは祭壇衝立の制作者であったチュリゲラ一族であるところにもその特性がうかがえる(チュリゲレスコ)。ほとんどが18世紀のもので,チュリゲラの手になるサラマンカのサン・エステバン聖堂の祭壇衝立,弟子ナルシーソ・トメーがトレド大聖堂内に,建築,彫刻,絵画の3要素を融合して作り上げた幻視的な祭壇トランスパレンテTransparenteなどがその代表作である。…
【チュリゲレスコ】より
…スペイン・バロック末期の建築様式。〈チュリゲラ風〉の意で,チュリゲラChurriguera一族と,その弟子のリベラPedro de Ribera(1683ころ‐1742),トメーNarciso Tomé(1690ころ‐1740)によって確立された。捩り柱(サロモニカ)や細根の角柱,曲線,絵画,彫刻などを多用し,過剰装飾を特徴とする。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」