世界大百科事典(旧版)内のチューニョの言及
【ケチュア】より
…最も多いのは山岳地帯に居住する農民で,彼らは灌漑の施された段々畑で,ジャガイモ,トウモロコシなどを栽培している。主食であるそれらの作物は,ゆでたりスープとして食されるほか,ジャガイモは野外での凍結乾燥により,チューニョという保存食に加工され,トウモロコシからはチチャという酒が醸造される。アンデス東斜面では,コカが栽培されている。…
【ジャガイモ】より
…その代表的なものは三倍種のS.juzepczukiiと五倍種のS.curtilobumで,これら両種の栽培はアンデスのなかでも中央部に限定される。両種とも,あくが強くて,チューニョchuñoとよばれる食品に加工して初めて食用となる。チューニョは,中央アンデス高地の気候の特徴を利用して,いもの凍結,解凍をくりかえした後,脱水した乾燥ジャガイモのことである。…
※「チューニョ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」