チューリヒ天文台(読み)ちゅーりひてんもんだい

世界大百科事典(旧版)内のチューリヒ天文台の言及

【黒点】より

…彼が解析に用いた黒点相対数(ウォルフ黒点数,図1)は,黒点の群数の10倍に全黒点数を加えたものであるが,これは黒点の頻度を表すというよりも,太陽の黒点活動を表す指標として,有用性がその後広く受け入れられている。ウォルフが台長をつとめたチューリヒ天文台は,最近まで世界の観測から黒点相対数を求める中央局であったが,現在この仕事はブリュッセル王立天文台に移っている。黒点相対数を求める観測は,小望遠鏡でもできる簡単な観測であるが,黒点活動はいろいろある太陽活動の中の一つであるという最近の考え方からすると,太陽の働きのもっとも手軽に得られる非常に重要な指標ということができる。…

【天文台】より


[オランダ,スウェーデンなどの天文台]
 イタリアでもっとも活動的なのはパドバ大学に所属するアシアゴ天文台で,1.82mと1.2mの反射望遠鏡および67cmのシュミット望遠鏡がある。フィレンツェ郊外のアルチェトリ天文台と,スイスのチューリヒ天文台はともに太陽観測の長い歴史をもっている。オランダのライデン天文台は天体物理学や銀河系の構造などの分野での観測と理論に,輝かしい成果を収めてきた。…

※「チューリヒ天文台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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