世界大百科事典(旧版)内のちり入り紙の言及
【ちり紙(塵紙)】より
…現存のものとしては,小川和紙(埼玉県)の黒四つ塵,黒谷紙(京都府)のねなし紙などがある。通常の紙料に黒皮を混入して,作為的にすくちり紙(ちり入り紙)もあり,民芸味にあふれた装飾紙,出版用紙,畳(たとう)紙,さらにカード用紙として海外にも盛んに輸出されている。装飾的な意図がさらに進められ,そばがらなどの植物や華やかな金銀砂子などを混入することも行われている。…
【和紙】より
…〈わがみ〉ともいう。洋紙に対照する名称で,日本で漉(す)かれた手漉きの紙をいうが,現状では手漉紙を模倣した機械漉きの和紙を含めて用いられる場合もある。
[特色]
現在,植物の繊維をおもな原料として,手づくりで紙を作る技術は,日本以外のアジア(中国,朝鮮,台湾,インド,ネパール,ブータン,タイなど)やヨーロッパ(イタリア,フランス,イギリスなど),あるいは近年,新しい手づくり運動の一環として紙漉きが盛んなアメリカなど,なお数多くの国々で行われている。…
※「ちり入り紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」