世界大百科事典(旧版)内のチルメル式責任準備金の言及
【責任準備金】より
…(1)純保険料式 会社の経費は,年々一定額の付加保険料だけで賄うたてまえのもので,事業費のことはいっさい考慮に入れずに純保険料と保険金支払との収支だけで責任準備金を計算する方式である。(2)チルメル式 契約成立の最初の年度は,医師の診査費用,外務員の経費,保険証券の作成費などの経費が一度にかかるのに,付加保険料は払込期間を通じて毎年均等という仮定のもとに計算されているため,契約の初年度の付加保険料では足りなくなるが,その不足部分を純保険料から借りて,借りた部分をそれ以降の付加保険料収入で償却(返済)していく方式で,この方式を考案したドイツの数学者チルメルAugust Zillmer(1831‐93)の名前をとって〈チルメル式責任準備金〉と呼ばれている。 なお生命保険の責任準備金には,保険料積立金と未経過保険料準備金,さらに保険種類によっては危険準備金が含まれる。…
※「チルメル式責任準備金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」