世界大百科事典(旧版)内のティップ・ティプの言及
【コンゴ民主共和国】より
…さらに19世紀半ばには,北方のスーダンからザンデ王国を通じてのルートと,東アフリカのザンジバルからタンガニーカ湖を渡るルートの,二つの方向からの奴隷交易が開かれた。ザンジバルのルートはティップ・ティプTippu Tip(1837‐1905)のようなアラブ商人が握り,コンゴにスワヒリ語などのアラブ的要素を持ち込んだ。 コンゴ川流域の高温多湿の熱帯森林地帯に居住するバントゥー諸族は,同質的な文化を形成した。…
【ザンジバル】より
…捕らえられた奴隷は象牙を肩に沿岸まで運び,そこで売られた。ティップ・ティプはそのようなアラブの奴隷商人として有名である。ザンジバルのイマームは,サイードの死後,イギリスによって傀儡(かいらい)化し,90年,沿岸の領土権をイギリス,ドイツに譲渡した。…
※「ティップ・ティプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」