世界大百科事典(旧版)内のテミスキュラの言及
【アマゾン】より
…また種族保持のために,毎年,時を定めて他国の男と交わって子種を得たが,生まれた子どもは女児のみ育て,男児は殺すか不具にするか,あるいは父親のもとへやったと伝えられる。アマゾンの町としてもっとも名高いのはポントス(黒海南岸地方)のテミスキュラで,この地を英雄ヘラクレスが訪れ,女王ヒッポリュテHippolytēを殺害してその帯を奪った(十二功業の第9番目)。アテナイ王テセウスも(一説ではヘラクレスとともに)女人国に遠征し,ヒッポリュテの妹アンティオペAntiopēをさらってみずからの妻とした。…
※「テミスキュラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」