世界大百科事典(旧版)内のテーラバーダの言及
【上座部】より
…これは根本分裂と呼ばれ,部派仏教の時代の幕開けとなった。サンスクリットでスタビラ・バーダSthavira‐vāda,パーリ語でテーラ・バーダThera‐vādaという。根本分裂の原因については南・北両伝で大きな相違がある。…
【南方仏教】より
…インドから西域地方を経て,中国,日本などの北方に伝わった仏教を〈北伝仏教〉あるいは〈北方仏教〉というのに対して,この呼び方を用いる。上座部の仏教が伝えられたので〈南方上座部仏教〉または〈テーラバーダ〉とも呼ばれる。スリランカへの初伝は,前3世紀ころアショーカ王の子マヒンダと娘サンガミッターによって行われた。…
【仏教】より
…ただ後者については,独立の宗教であると同時に,儒教,道教と併せ中国的な〈三教〉を構成するとする視点をもつことが要請される。
[各地への伝播]
東南アジア各地に広まった上座部仏教(テーラバーダ)はスリランカの大寺派(マハービハーラ)の伝統を引く。それぞれの固有文字を用いているため一見異なった印象を与えるが,いずれも同じパーリ語で同一の内容を記した三蔵経を護持している。…
※「テーラバーダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」