世界大百科事典(旧版)内のディプテロス式の言及
【ギリシア美術】より
…ナオスの背面には何もないこともあり,またプロナオスと同形のポーチ(オピストドモス)がつけられることもある。このような神殿全体を取り巻くように,四周に列柱廊が造られている神殿は周柱式または周翼式(ペリプテロス式)と呼び,四周に2列の列柱が巡らされているものは二重周柱式(ディプテロス式)と呼ぶ。二重周柱式の内側の列柱が省略され,2スパン分の広い周柱廊を巡らしているものを疑似二重周柱式(プセウド・ディプテロス式)と呼ぶ。…
【神殿】より
…背面に玄関ポーチと同形の後室(オピストドモス)が加えられることもある。もっと大きな神殿ではその周囲に吹き放しの柱廊がめぐらされて周柱式(ペリプテロス式)となり,ときには二重に列柱がめぐらされる二重周柱式(ディプテロス式)も見られる。建築の様式は,地域によってドリス式(ギリシア本土,イタリア南部など)またはイオニア式(小アジア西海岸)が採用され,ヘレニズム・ローマ時代にはコリント式が多くなった。…
※「ディプテロス式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」