世界大百科事典(旧版)内のデシジョンハイトの言及
【計器着陸装置】より
…グライドパスに対し上方が90Hz,下方が150Hzで変調されており,機上計器への変位指示はローカライザーと同様である。滑走路端におけるグライドパスの高さは最低50フィート(1フィートは約0.3m)を基準とし,その許容誤差は通常±10フィートだが,着陸のデシジョンハイト(最終決定高度,後出)が,200フィート未満のカテゴリーII,同じく100フィート未満のカテゴリーIIIの場合は許容誤差がそれぞれ+10フィート,-0フィートとなり,滑走路端において飛行機の車輪との間隙(かんげき)が確保されるようになっている。(3)マーカービーコンmarker beacon(単にマーカーともいう)は進入コース直下の定められた位置に設けられ,上方に向け特有の指向性変調電波(75MHz)を発射し,上空通過時に操縦室内の計器板上のライトの点灯および変調音で,パイロットに通過位置を知らせる。…
【自動飛行制御システム】より
…現在,自動着陸装置は新型機にすべて装着,または装着可能であるが,実際に使っている国はイギリスくらいで,アメリカも日本もイギリスほど気象が悪くないためまだ全面的に使ってはいない。ただし,電波高度計は必須の装備であり,操縦者はデシジョンハイト(着陸するか否かを決断する高度。気象状態と空港のILS電波ビーム精度によって定まる)以下ではその表示に従って手動着陸する。…
※「デシジョンハイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」