世界大百科事典(旧版)内のデルリンの言及
【ポリアセタール】より
…1930年ころドイツのH.シュタウディンガーは,ホルムアルデヒドが重合し,ポリアセタールをつくることを認めたが,熱安定性が悪く,実用性はなかった。その後アメリカのデュポン社が熱安定性の向上にとりくみ,ポリアセタールの末端をアセチル化することにより,これに成功し,56年にデルリンの商品名で工業化した。また同じくアメリカのセラニーズ社では,ホルムアルデヒドの環状三量体であるトリオキサンが開環重合することを見いだし,これに少量のエチレンオキシドを共重合させて,共重合ポリアセタールの合成に成功,60年にセルコンCelconの商品名で工業化した(日本での商品名はジュラコン)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」