トゥアハ・デ・ダナーン(読み)とぅあはでだなーん

世界大百科事典(旧版)内のトゥアハ・デ・ダナーンの言及

【ケルト人】より

…おもな古書としては,アイルランドの《侵略の書》(10世紀),《赤牛の書》(11世紀),《レンスターの書》(12世紀),《バリモートの書》(14世紀),《レカン黄書》(14世紀),スコットランドでは《ディーアの書》(11,12世紀),《リズモアの書》(16世紀),ウェールズでは《カーマーゼン黒書》(12世紀),《マビノギオン》を含む《ハーゲスト赤書》(14世紀)などである。 《侵略の書》によれば,前1500年ころ,相次いで5部族(パーソロン,ニュブズ,フィルボルグ,トゥアハ・デ・ダナーン,マイリージア)が渡来したと伝えられ,各部族の戦いによる支配交代の歴史が,古代神話を形づくっている。なかでもアイルランドの祖先といわれるマイリージアに敗れたトゥアハ・デ・ダナーンTuatha Dé Danann(女神ダヌーの種族の意)がしだいに神格化されていった。…

【ダヌー】より

…大地母神,生命の源の母神で,ダナDanaとも呼ばれる。ダヌーは巨人神族トゥアハ・デ・ダナーンTuacha De Danann(〈ダヌーを母とする種族〉の意)の祖である。アイルランドに渡来したこの神族はのちにマイリージア族に敗れ,アイルランドの妖精となる。…

【妖精】より

…一説にはペルシア語のperiから由来したともいわれる。現在では超自然の生き物を代表的に総括する語となり,アングロ・サクソンやスカンジナビアのエルフ,ハイランド地方のデーネ・シー,アイルランドのトゥアハ・デ・ダナーン,ウェールズのティルウィス・テグなどもこの範疇に入る。
[属性]
 17世紀のパースシャーの牧師R.カークは著書《見えざる国》(1691)で,当時の人々の妖精に対する考えを次のように記録している。…

※「トゥアハ・デ・ダナーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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