世界大百科事典(旧版)内のトビイロシワアリの言及
【クロナガアリ】より
…東北地方の中部以南から九州にまで分布し,朝鮮半島,中国にも生息している。九州以北の平地にふつうに見られるトビイロシワアリTetramorium caespitum(イラスト)も草の実を集める習性があるが,本種のような完全な穀食性ではない。【久保田 政雄】。…
【生物群集】より
… アリ類が餌場や巣をめぐって激しく争うのはよく知られている。例えばアブラムシ(アリマキ)のいる木の枝をトビイロシワアリとトビイロケアリが集団で争い,昼間はケアリが,夜はシワアリが占拠するのは有名である。もう少し広い範囲で起こっている例でいえば,北アメリカ原産の淡水魚カダヤシが1916年に台湾から侵入してきて,60年代末には広く全国に広がり,各地で,とくに関東平野,大阪平野,沖縄島などでは,今やメダカをほとんど駆逐してしまったのである。…
※「トビイロシワアリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」