世界大百科事典(旧版)内のトライツ靱帯の言及
【十二指腸】より
…ヒトのそれが指を12本横に並べた長さがあるというところからこの名があるが,実際はそれよりやや長く25~30cmある。管状の構造をもち,第1腰椎付近の前右方に始まり,やや右後方へ走行(第1部,球部)したのち急角度で下行(第2部,下行部)して,第3腰椎付近の高さで再び屈曲して,大動脈,大静脈の前を左方へ走り(第3部,水平部),そこからやや上行(第4部,上行部)して第2腰椎付近の左前方,トライツ靱帯(じんたい)ligament of Treitzのところで屈曲して空腸となる。全体としてC字状を呈し,ループ内側に膵頭部が接している。…
※「トライツ靱帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」