世界大百科事典(旧版)内のトラウトニウムの言及
【電子楽器】より
…スピーカーの前に弦を張った発音体などもくふうして種々の音色の効果を得ており,この楽器を用いた作品は多い。1924年,ドイツの音響学者トラウトワインFriedrich Trautwein(1888‐1956)は鋸歯状波の低周波発振器を採用した〈トラウトニウム〉を発明し30年に公表した。これは第2次世界大戦後,大幅に改造されて,多声的で複雑な音響合成が可能となり,〈ミクストゥール・トラウトニウム〉と呼ばれ,電子オルガンの先駆けとなった。…
※「トラウトニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」