世界大百科事典(旧版)内のトリウィウムの言及
【自然科学】より
… 内容的には,経験に基礎を置き,実験・観察を重用し,数学的表現に依存することが多く,客観的普遍性を求め,確固たる因果性を法則に求める,といった特徴を言い立てられることも多いが,自然科学と他の知識領域の間に,内容上の特性からはっきりした区別を立てうる,という考え方自体,必ずしも成り立たないとする主張も最近目立つ。歴史的にみれば,ヨーロッパ中世の学問分類(自由七科)のなかでの〈トリウィウムtrivium〉の三科と〈クアドリウィウムquadrivium〉の四科は,今日の視点から内容の性格規定をすれば,〈人文系〉と〈自然系〉に分けることも可能であろう。文法,論理,修辞学のトリウィウムがことばに関する学問であるのに対して,算術,天文学,幾何学,音楽のクアドリウィウムは,自然の計測に関する学問と考えられるからである。…
※「トリウィウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」