世界大百科事典(旧版)内のトリチウム標識化合物の言及
【トリチウム】より
…1個の機器当りに使用されるトリチウム量はミリキュリー~キュリーの範囲であり,欧米では広く利用されている。後者は,有機化合物がおもに炭素C,水素H,酸素Oの諸元素で構成されていることから,これらを放射性同位体で標識化するには,トリチウムT(3H)か炭素14(14C)を用いなければならず,多数のトリチウム標識化合物が作られることになった。これらトリチウム標識化合物は,医薬品,農薬,食品添加物などの生物体内における吸収,分布,排泄,代謝の研究や,化学分野における反応メカニズムの研究に広く用いられており,その利用度はますます増加している。…
※「トリチウム標識化合物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」