トリブス民会(読み)とりぶすみんかい

世界大百科事典(旧版)内のトリブス民会の言及

【トリブス】より

…以来,領域獲得に伴い現地住民も市民に加えて市外トリブスを設け,前241年,総数35に達した。35地区は市民登録,徴兵,課税のほか,平民会,トリブス民会の基礎でもあり,民会掌握をねらう有力諸家系は所属地区で勢力の扶植・温存に腐心し,前241年直後の民会改組を機に地区新設を停止した。以後,新獲得の領域は既存35地区の一つに遠近を無視して編入し,特に前1世紀初めローマ市民権を得たイタリア住民を特定少数の地区に登録した結果,地区は多くの飛地を有し,所属市民数に大差を生じた。…

【民会】より

…【太田 秀通】
【ローマ】
 ローマの民会,コミティアcomitiaは全市民の決議集会であるが,貴族を除く平民会,コンキリアconciliaも後に民会の意義を担った。構成は市民団の下部区分に即応し,古来の3部族が含む30クリアでクリア民会,王政期末以来の193ケントゥリアでケントゥリア民会を構成し,トリブス民会(トリブス),平民会は35地区に基づく。市民の個人票も基礎集団ごとに集約し,3民会別々の全体票(30票,193票,35票)で多数決に付した。…

※「トリブス民会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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