世界大百科事典(旧版)内のトレド翻訳学校の言及
【トレド】より
…アル・アンダルス文化の高い水準は早くから知られていたが,これを支える学術書が多数トレドに残されていたのである。こうして12世紀前半から13世紀末にかけて,〈トレド翻訳学校〉と通称される画期的な知的作業がイスラム教徒,ユダヤ教徒,キリスト教徒の各学者たちの協同によって進められ,ヘレニズムの遺産とこれに触発されたイスラム教徒学者の研鑽の成果がアラビア語からラテン語へ翻訳された。アリストテレスの哲学,ユークリッドの数学,プトレマイオスの天文学,ヒッポクラテスの医学などが,この時ピレネーを越えて西ヨーロッパに流布した。…
※「トレド翻訳学校」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」